働く人が集まる建物。若者にも地域にも優しい設計。

福井県若狭町の有料老人ホーム。

若狭町は過疎化が進み、老人は増えていくが若者は流失していく一方なので・・・

・若い人が働きたくなる建物にしてほしい!
・老人にやさしい設計はもちろん大切だが、若者にも地域にも優しい設計をお願いします!

という要望がありました。

老人ホームというと、和風で旅館風な建物になりがちですが、ここではそれらを封印し30年後の老人となる我々世代が入りたくなる、今の若者も働いてみたいなと思ってもらえる老人ホームを目指しました。

そして、先日・・・
社長より求人申込の話を聞いてビックリ!!

現在の申込者数100名以上!!
大阪や東京からも申し込みがあり、一切有料の求人広告は出してないとのこと!

近隣の介護施設さんが求人に苦しむ中、ありえない結果です。

そして、入居の話も募集開始前にいくつかきてるみたい・・・

もちろん企業さんの努力があってのことですし、建築がどこまで貢献できているかわかりませんが、デザイン経営的なブランディングの力は絶大だと思いました。

今回の老人ホームは、他の物件と比較すると若干高いかもしれませんが・・・

・たくさんの求人から優秀なスタッフを選び、優れたサービスの提供。
・介護のみを考えた施設ではなく、小さな町のような、住宅のような心地よい住空間の提供。
・地域貢献できる、地域に開かれたラウンジの提供。

等のことから、老人ホームを選ぶ際には選択肢の第一候補に選ばれる施設となり、安定した経営につながり、充分建築への投資が回収できるではないかと考えます。

合理的で効率的な建物もいいけど、企業の理念にあったブランディングとそれらを表現する建築が必要だと痛感しました。

人からコンクリートへ!!
ちょっと古いかもしれませんが、みなさん建築に投資しましょう!!笑

写真は、昨日の現場の様子。
1月竣工、3月オープンの予定です。