2023年度グッドデザイン賞受賞

株式会社h+が事業主体者であり、h+ARCHITECTSが設計・監理をおこないました「建築設計事務所が運営する小さな複合施設[h+BASE]」(福井市石盛町302)が、このたび2023年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。「江戸時代の長屋のような持続可能なコミュニティーのデザイン 」を目指し、関係者のみなさまとつくりあげてきた建築がこのような賞を受賞できたことは大きな喜びです!!グッドデザイン賞の受賞は、「むらかみ食堂」「ひらざわ内科ハートクリニック」「福井県の気候風土に適した半規格化住宅群」に続いて4度目の受賞。また、h+BASEでの受賞も、これで3度目の受賞となりますとなります。関係者の皆様に感謝・感謝・感謝です!!
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「建築設計事務所が運営する小さな複合施設[h+BASE]」とは・・・ h+BASEは、設計事務所が運営する住戸やオフィス等が集まった小さな複合施設です。建築設計事務所に併設するシェア型ショールームを基点とした繫りの多面化多層化による、江戸時代の長屋のような持続可能なコミュニティーのデザインと、地方都市における持続可能な暮らしと働き方を模索した新しいタイポロジー(類型)のデザインをおこないました。デザインのポイントは以下の3つ。Point1:用途を多面化した繋がりによる、互いが助け合う江戸時代の長屋のような、持続可能な暮らしと生業のデザインPoint2:まちや住人が繋がる中間領域となるシェア型ショールームを設け、持続可能なコミュニティのデザインPoint3:時間軸を多層化した繋がり(循環型経済)による地球にやさしい、持続可能なモノ(建築)とコトのデザイン
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審査員のコメント(手塚 由比・秋吉 浩気・中川 エリカ・藤原 徹平・Chiyi Chang) 設計事務所を地域の拠点としていくプロジェクトが最近の大きな潮流となっている。このプロジェクトもそのひとつと捉えることができるが、何より規模感がすごい。設計事務所の他に、賃貸アパート、SOHO、シェアオフィスを複合し、現代の大長屋とも言える複合体をつくっている。江戸時代、大きな長屋は地域の互助を司り水源や屋敷林を管理することさえもあったらしいが、ここは現代として、緑あふれる庭を角地につくって地域に開放している。人が集まって互いに助け合って住むひとつのモデル的なアプローチと言えるだろう。