福井県坂井市で、パッシブハウスを考える。「N-house」編

今回の建物は南側が交通量の多い道路に面していたことから、南面にはあまり開かず、昼光利用を考えた光を絞った細長い窓を設置しました。

北陸でパッシブハウスを考える時によく出てくる話で、南側の開口部は開くべきか?閉じるべきか?という話がありますが・・・今回は、条件的に厳しかったため、閉じた設計としました。(冬の日射しを取り入れることを優先するよりも、内部の熱を逃がさないことを優先したということ・・・個人的には庭とのつながりを考えた開放型が好きです。計算上も多分こちらが有利かな・・・)

おかげで、断熱性が上がり(UA値 0.53W/(m2K))、改正省エネ基準も楽々クリアーしました。
一次エネルギー消費量は、761MJ/(m2・年)!!
多分わかってくれる人は少ないと思いますが、なかなかの成績です。

わかりやすくお金に換算すると年間光熱費予想額は16.0万円ほど(オール電化住宅)。
先日引き渡した住宅で、年間光熱費予想額を17.4万円(オール電化住宅)と予想した住宅が、1月と12月の電気代が1万円ほどでしたと報告がありましたので、今回の住宅では電気を一番使う冬でも光熱費のトータルが1万円を切ることもありそうです。

ここ最近!!ようやくパッシブな建築を数値でおさえられるようになってきました。

単なる省エネ住宅ではなく、地域の気候風土に根ざした、自然に開かれた楽しいパッシブな建築をつくりたいと思ってます。