2024年度グッドデザイン賞受賞

h+ARCHITECTS(福井県福井市)が設計・監理を担当した有料老人ホーム「わらく」(福井県若狭町)が、2024年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。本施設は「持続可能な介護福祉の拠点づくり」を目指し、地域の特性を活かしながら、関係者の皆様と共に丁寧に取り組んだ結果、グッドデザイン賞をいただくことができました。地域課題に応える新たな福祉施設をクライアントと共に模索し挑戦してきたことが評価され、大変嬉しく思います。審査員の講評も我々の思いを汲み取っていただいており、大変励みになります。今回の受賞は「むらかみ食堂」「ひらさわ内科ハートクリニック」「福井県の気候風土に適した半規格化住宅群」「h+BASE」に続く5度目のグッドデザイン賞受賞となります。これまで仕事を依頼してくださった皆様、そして関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

以下、受賞内容の詳細です。

概要:若者が減り高齢者が増加していく過疎型高齢化地域に建つ、地域とつながるシェア型リビング「陽だまり広場TANE」を備えた有料老人ホーム。様々なレベルでのつながりをReデザインした、まちを元気にする、持続可能な介護福祉の拠点づくり。

デザインのポイント:
1.地域に開かれた、持続可能な介護福祉の拠点となる「陽だまり広場TANE」がある、人と人がつながる建築。

2.のどかな田園風景や里山の風景を取り込んだ、自然と共に穏やかに過ごすことができる、自然とつながる建築。

3.地域の方が入居者に思いを馳せる、 地域をあたたかく照す「あんどん」のような、 町とつながる建築。

審査員講評:
地域に開かれた老人ホーム。地域住民が集まり助け合う空間を1階に組み込んだほか、構造や景観、色彩といったさまざまなレイヤーで、周囲に対して親和的なデザインが評価できる。行政に頼るだけでなく、地域住民による共助の必要性が認識されて久しい。福祉という活動が地域社会をつなぐ可能性を顕在化した点で、この建築プロジェクトは重要である。そしてそれは、過疎化の程度に関わらず参考になろう。審査員:栃澤 麻利・岩月 美穂・千葉 学・仲 俊治・Shu-chang Kung

設計監理:h+ARCHITECTS 
設備設計:影長設備計画・周戸設備計画
構造設計:構造計画プラスワン
施工:関組 
造園:荻野景観設計
サイン:六感デザイン

掲載ページ:h+ARCHITECTS
https://miaaa.biz/works/nursinghome-w_2021/

グッドデザイン賞